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お問い合せいただきました健康や医療に関するご質問に、院長がお答えいたします。

院長 勝又一臣

●資格・所属学会
医学博士
日本内科学会認定医
日本循環器学会専門医
日本糖尿病学会専門医
認知症サポート医
認定産業医
日本リハビリテーション医学会
●経歴
1966年1月生まれ
1991年3月 岐阜大学医学部卒業
1996年3月 名古屋大学医学部大学院卒業
2000年7月 勝又病院副院長
2014年9月 勝又病院院長

【COPDについて】

質問

タバコを1日1箱吸っています。最近タバコの害がいわれていますが、タバコによって肺の機能が低下すると聞きました。具体的にはどういった症状があらわれるのでしょうか?
(45歳男性)

タバコを長年吸い続けることで、肺がんや心筋梗塞などの病気になりやすいといわれていますが、タバコと一番密接に関連しているのがCOPD(慢性閉塞性肺疾患)とよばれる肺の病気です。タバコの煙などの有害物質を吸い続けることで気管支と肺に慢性的な炎症が起こり、タバコを吸い始めて20〜40年経つとCOPDを発症すると考えられています。

COPDになると慢性の炎症により気道の壁が硬く厚くなり、気道内部に粘液がたまり、気道が狭窄して呼吸機能が低下します。COPDの初期の自覚症状は、慢性に続くせきやたんといった風邪に似たごく軽いものです。そのため放置して喫煙を続けてしまうことも少なくありません。病気が進行すると、階段を上がるときなどに息切れがする、同年代の人と歩いても遅れてしまうといった自覚症状が出てきます。さらに進行すると、少しの歩行や、会話や食事のときにも息切れを感じるようになり、そのため外出できなくなり、ついには呼吸困難のため寝たきりになってしまう場合もあります。

COPDの診断や重症度の判定のためにはいろいろな検査がありますが、重要なものとしてスパイロメーターという機械を用いて肺機能を調べる検査があります。これは息を大きく吸って一気に機械に吹き込み、吹き込んだ量や勢いを測定することによって呼吸機能を評価する検査です。そのほか、動脈の酸素濃度を測る検査、胸部レントゲン検査、心電図検査、高分解能CT検査などを行うこともあります。

21世紀に入って、COPD患者さんは増加し続けています。日本で行われた大規模な疫学調査によると、COPDの患者さんの有病率は、40歳以上で8.5%(約12人に1人)にのぼることがわかりました。また、WHO(世界保健機関)の調査によると、COPDは1990年には世界の死亡原因の第6位でしたが、2020年には世界の死亡原因の第3位に上昇すると考えられています。

COPDは決して珍しい病気ではありません。喫煙している人は症状がなくてもCOPDになっている可能性があり、一度医療機関を受診して検査を受けていただくことをお勧めします。COPDの治療は重症度にかかわらず禁煙が基本です。禁煙をするとCOPDの進行が抑えられます。しかし長年タバコを吸っているとニコチン依存症の状態となるため、いざ禁煙しようとしてもなかなかうまくいかないものです。確実に禁煙するためには医者の治療を受け、禁煙を助けるための薬を処方してもらうこともひとつの方法です。

月刊なごやか NO.271掲載(2009年8月発行)

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