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お問い合せいただきました健康や医療に関するご質問に、院長がお答えいたします。

院長 勝又一臣

●資格・所属学会
医学博士
日本内科学会認定医
日本循環器学会専門医
日本糖尿病学会専門医
認知症サポート医
認定産業医
日本リハビリテーション医学会
●経歴
1966年1月生まれ
1991年3月 岐阜大学医学部卒業
1996年3月 名古屋大学医学部大学院卒業
2000年7月 勝又病院副院長
2014年9月 勝又病院院長

【糖尿病では認知症になりやすいのですか】

質問

健診で糖尿病といわれました。糖尿病になると認知症になりやすいときいたことがあります。本当でしょうか。
(70歳男性)

現在、糖尿病は増加しており、2012年の国民健康・栄養調査によると「糖尿病が強く疑われる人」と「糖尿病の可能性が否定できない人」をあわせた有病者数は約2050万人といわれています。さらに高齢者になるほど糖尿病の割合が増加し、2012年の調査では糖尿病が強く疑われる人の割合は70歳以上の男性の23.2%、女性は16.7%で、70歳以上の約5人に1人に上るという報告があります。

糖尿病の合併症としては以前から網膜症、腎症、神経障害などがよく知られていますが、近年では認知症のリスクを増加させることもわかってきており、注目されています。認知症の原因疾患の大部分は、脳の神経細胞が壊れ、脳が萎縮していく「アルツハイマー型」と、脳梗塞などの脳血管障害が原因である「脳血管型」によって占められていますが、最近の研究で糖尿病の高齢者では、糖尿病でない高齢者に比べて「アルツハイマー型」、「脳血管型」のどちらのタイプの認知症でも約2倍に増加することがわかっています。認知症の発症率は糖尿病の期間が長いほど、そして動脈硬化や腎症など、他の合併症が進んでいる人ほど高いことがわかっています。さらに認知症になると糖尿病になりやすいことも明らかになっています。

認知症を含めた糖尿病の合併症を予防するためには、血糖値をできるだけ正常に近い状態に維持することが大切です。糖尿病では初期にはほとんど自覚症状がありません。そのため健診で血糖値が高めでも、たいしたことがないと思って放置している人も多いのではないでしょうか。糖尿病が悪化するのは、多くはそのまま放置したり、治療を途中で中断したりするケースです。身体に異常を感じた時はすでに合併症が進行している場合も少なくありません。糖尿病と診断された場合は、医療機関を受診して早めに適切な治療を開始し、生涯にわたって血糖を良好にコントロールすることが大切です。

月刊なごやかNo.333掲載(2014年10月発行)

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