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お問い合せいただきました健康や医療に関するご質問に、院長がお答えいたします。

院長 勝又一臣

●資格・所属学会
医学博士
日本内科学会認定医
日本循環器学会専門医
日本糖尿病学会専門医
認知症サポート医
認定産業医
日本リハビリテーション医学会
●経歴
1966年1月生まれ
1991年3月 岐阜大学医学部卒業
1996年3月 名古屋大学医学部大学院卒業
2000年7月 勝又病院副院長
2014年9月 勝又病院院長

【高齢者の熱中症に対する予防法は】

質問

85歳の母を自宅で介護しています。夏は高齢者では室内でも熱中症になることがあると聞きますが、高齢者の熱中症に対する予防としてどういったことに注意すればよいでしょうか。

今年の5月は急な気温上昇によって熱中症とみられる症状で病院に搬送される人が増えたというニュースがありましたが、暑さが本格化する7月中旬以降は熱中症に対してさらなる注意が必要です。

熱中症というと炎天下で仕事やスポーツをしている際に比較的若年者がかかるイメージがありますが、日本救急医学会が2015年に公表した「熱中症診療ガイドライン」によると熱中症の発症例の半数近くは65歳以上の高齢者です。もともと体液が減少し水分や塩分の摂取に重要な食事量も低下しがちな高齢者は、発汗による体温調節機能が十分に機能せず、脱水症を起こしやすくなっています。また高齢者では初期症状である喉の渇きや頭痛、めまいといった自覚症状が出にくく熱中症が重症化しやすいので注意が必要です。

最近の地球温暖化やヒートアイランド、節電などの影響もあり、夏季は室内でも高齢者が熱中症にかかる事例が多発しています。扇風機、窓の開け閉め、エアコンなどを利用して部屋の温度が上がらないように工夫しましょう。体感温度はあてにならないので部屋の温度はこまめにチェックすることも大切です。また高齢者はのどの渇きを強く感じにくいため、こまめな水分補給が重要です。基本的には1日1リットル程度の水分補給を心がけましょう。食事量が少ない場合、水分だけでなく塩分などの電解質が不足することも多く、特に汗を多くかいた後や、いつもより尿量が少なく色が濃くなっている場合は水分だけでなく、糖分や塩分を含んだ経口補水液をあわせて摂取することをお勧めします。

ただし心臓や腎臓に持病がある人は水分制限や塩分制限が必要な場合がありますのでその場合はかかりつけ医の指示に従ってください。最近では嚥下機能が低下した高齢者のためにドラッグストアなどでゼリータイプの経口補水液も売られています。これらをうまく利用することも効果的です。

月刊なごやかNo.343掲載(2015年8月発行)

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