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お問い合せいただきました健康や医療に関するご質問に、院長がお答えいたします。

院長 勝又一臣

●資格・所属学会
医学博士
日本内科学会認定医
日本循環器学会専門医
日本糖尿病学会専門医
認知症サポート医
認定産業医
日本リハビリテーション医学会
●経歴
1966年1月生まれ
1991年3月 岐阜大学医学部卒業
1996年3月 名古屋大学医学部大学院卒業
2000年7月 勝又病院副院長
2014年9月 勝又病院院長

【降圧剤の服用について】

質問

数年前から高血圧で降圧剤を飲んでいますが、最近、血圧が高くなり、薬が増えました。
他にも薬を飲んでおり、薬が増えると管理が大変です。薬の種類を増やしたくないのですが何か良い方法はないでしょうか。

高血圧は、全国で約4,000万人いると推定されている、最も多い生活習慣病のひとつです。高血圧は初期にはほとんど自覚症状はありませんが、放置すると動脈硬化が進行し、脳卒中や心臓病など、心血管病の危険因子となります。これらの合併症の予防のためには血圧を可能な限り正常に保つことが大切です。

高血圧の治療には適度な運動、塩分制限、肥満の改善などといった生活習慣の改善が大切ですが、多くの場合、ある程度血圧が高くなると降圧剤による治療が必要です。現在、多くの種類の降圧剤が開発されており、薬の種類によって降圧効果に違いがあります。
 
 高血圧の薬物治療は、まずは1種類の薬から開始するのが基本ですが、効果が不充分な場合は薬の変更が必要です。この場合、現在の薬より効果の強い薬に変更することで1種類の薬で血圧コントロールが改善することもありますが、それでも効果が不充分なときは複数の薬を併用する必要がでてきます。薬を併用することによって降圧効果を高め、お互いの薬剤の良い点を引き出し、さらに副作用を分散、軽減させることが期待できます。しかし、薬が複数になると患者さんにとっては経済的な負担が増え、薬の管理が大変になるなどのデメリットがでてきます。
 
 そこで最近、2種類の降圧剤の成分を1つの錠剤にした合剤と呼ばれる薬が発売されるようになりました。現在、実際に処方できる合剤は、具体的には利尿剤とARBと呼ばれる種類の薬の合剤と、ARBとカルシウム拮抗剤と呼ばれる薬の合剤がそれぞれ数社の製薬メーカーから発売されています。これらの薬はお互いに薬の相性が良く、もともと併用されることが多い薬剤でしたが、合剤になることによって基本的に1日1回1錠で済むことになり、飲み忘れも防ぐことができますし、さらに2剤で処方するよりも価格が安く設定されており、経済的なメリットもあります。ただし合剤は特定の成分のみを増やすことができず、医師にとっては投与量の微妙な調整がしにくいというデメリットもあります。
 
 ご質問の方も降圧剤が合剤に変更できれば薬の種類を減らすことが期待できますが、内服中の薬の種類によっては合剤に変更できないものもあります。患者さんによっては合剤の使用がすべてプラスに働くとは限りませんので、まずは主治医にご相談されることをお勧めします。

月刊なごやかNo.303掲載(2012年4月発行)

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